過去のブログ: 2009年11月

ワンデイセミナー
歩行の理解forプロフェッショナル


久々のブログ更新もワークショップレポートとなります。

11/18(水)、AWARENESS ANATOMY®for Professionalの特別講義として、歩行解析のワンデイセミナーを実施致しました。

AWARENESS ANATOMY®for Health&Beauty(一般向け)の歩行の理解との違いですが、プロフェッショナルでは、歩行解析が入ります。
骨盤・股関節の機能を学ぶだけでなく、実際に自分自身がどう歩いているのか?を自分自身の体感のチェックと同時に、ペアになって相手の洞察をし、また洞察結果と、自分の体感をお互いにチェックしていきます。

理論⇒体感⇒解説⇒体感⇒解析

こんなプログラムとなります。

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歩行のプロセスを理解する為には、まず骨盤・股関節の理解は必須です。
いつもの如く、骨盤バラバラから体感に入ります。
股関節の認識、可動域を知りながら一歩の乗る感覚を覚えていきます。

一歩に乗れなければ、次の足も出ない。

ふと、現在習得中のフラメンコを思い出しました。
歩行と踊りは一緒だな、と。
踊っていていつも思うのは、しっかりと股関節の乗ってステップを踏んだ時は、次の足がちゃんと出るのです。
でも、その一歩に乗れなかったとたん、足が遅れます。リズムにも乗れないのです。
リズミカルに歩く、とよく耳にしませんか?

リズミカルに歩くには、一歩に乗れる事が条件となります。

さて、一歩に乗るってどうゆう事なのでしょうか?

これは、平山が欧米での経験で培った洞察から産まれた発想でもあります。
旧ユーゴスラヴィアのナショナルスキーチームに在籍していた頃の話をよく耳にします。
その時に選手達は筋トレを必死にしていた訳ではなかったそうです。
何をするかと言えば、「どこに乗ったら良いのか?」を探すのだそうです。
いくら筋トレで筋力を強化した所で、乗る事が出来なければ結果が出ない、と平山は言います。

この乗るという感覚は、私たち日本人にはとっても難しいことだったりします。
欧米人の股関節は、乗って動く事を日常の動作で行っています。
そして、それは「安定したカップングジョイント」を持っている為に出来る事だったりします。
カップリングジョイントとは、大腿骨頭(大腿部側の凸部分)と寛骨臼(骨盤側の凹部分)を指しています。

日本人の足を見てみると、このカップリングジョイントを安定させて動くより、その周囲の大腿部の筋力を固めて(筋力を強化して)動く事が日常の動作としている人が多いのです。
民族的背景の中にも、正座をして足を固める、農作業で土地を踏みしめるという土着の文化が有ります。
こういった長い歴史の中で、欧米の文化が入り始めた明治以降、日本人の文化は変わり始めています。
そして、椅子や洋装の文化が定着しはじめた戦後には、完全に日本古来の生活から離れている事がほとんどです。
そのため、欧米から入ってきた文化に対して、日本人の身体が変化をしないままに文化を受け入れている、というのが実情です。
じゃぁ、日本人は駄目なの?と思われるかもしれませんが、そんな事はありません。
人間の順応性とは無限に可能性を持っています。
未だ、スポーツの世界で世界記録が更新され続けるのはどうしてなのか?と考えた事はありませんか?
もちろん、科学の発達で衣類や靴が軽量化されたりした事も理由の一つですが、人間の意識が可能性を無限にしている、とも言えないでしょうか?
身体の変化において重要なのは、意識、認識です。

股関節の動きを意識したり、本来の動きがどうなのかを認識する事で、殆どの方は股関節の可動域制限が取れ、安定していきます。
ワンデイセミナーでは、この意識をする、本来の動きを認識する、という繰り返しを行います。

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最後には、他者の歩行を洞察するレッスンも行います。
足の裏の様子から、股関節がどのようになっているのかが推測がつきます。
靴の踵の減り具合によって、股関節の可動域の推測をしたり、
赤ちゃん座りをして股関節の様子から、可動域の推測をしたり、と様々な方向から洞察を深めます。

1回で出来る様になる訳ではありませんが、こういった視点を持つ事で、自分自身の歩行へ意識も向き、また、どこにどう意識を向ければ良いのかが分かる様になります。

このクラスはプロフェッショナル対応クラスであり、日々様々なシーンで人の身体と関わって仕事をしている方が参加されています。
職業や生活背景によって出てくる癖もあると思います。その時々のシーンを思い浮かべた時に、どこに乗れなくてカウンターバランスを取っているのか?
この推測は、その人の動きを洞察する上で重要となります。こういった推測を深めるには、自分自身のカウンターバランスを知る事がキーとなるのです。
自分の身体を教科書にカウンターバランスを学んで行くと、機能解剖学の理解が深まります。
参加者の中には、まだ1歳に満たないうちに、股関節の内外旋の癖が出ていた事を、写真を通して知った、という方もおられます。
今回、1歳4ヶ月の女の子と、6歳の男の子の赤ちゃん座りを例とって、安定性の解説をしました。
赤ちゃんが歩くまでのプロセスには、拮抗を学ぶヒントがたくさん存在しています。
その拮抗を学ぶヒントをエクササイズとして解説し、皆さんには体感を通して動いてもらいました。
○赤ちゃん座りと外旋の安定。
○寝返りは、背中の意識、起立筋群を覚醒させる。
○ハイハイは、上肢下肢の連動を学ぶきっかけ。
○6ポイントは軸足、一歩に乗る感覚を得るきっかけ作り
これらを部位の動きを認識し、機能論を理解しながら動かして行く事で、安定性が高まり歩行が変化していきます。

部位の認識は、各論から学んで行く事が重要です。
参加者の多くは、すでに各論を毎月の機能解剖学講座で学んでいます。
もちろん、参加者の中には、はじめて参加された方もいらっしゃいます。
はじめての方でも、リピーターでも、部位を認識するという所は欠かせません。
体感を通して理解する。
これがAWARENESS ANATOMY®の各種講座の基本になります。

2010年1月開始の少人数制の機能解剖学講座は、昼クラスの空席が残1となりました。
夜クラスはまだ開催に満たない人数ですので、余裕があります。
日程は調整中となりますので、ご検討中の方はお早めにご連絡下さい。
なお、体験クラスは随時開催しております。
1名から受け付けておりますので、お気軽にお問い合せ下さい。

<現在開講中のクラス>
一般向け:フォローアップクラス、オイルトリートメントセルフケアクラス
プロフェッショナル向け:機能解剖学講座、オイルトリートメントクラス

現在発売中の「骨盤セルフケア」では、骨盤と股関節の基本を解説しております。
様々なメソッドの紹介の冒頭に、本来の骨盤・股関節はどうゆう状態をさすのか?をお話しております。
ご参考にどうぞ。

プログラムディレクター
原田 優子